システム分析-その2

システム分析の手順(再掲)

2-1.事業戦略を把握する。
2-2.あるべき姿を描く。
2-3.問題点を把握する。
2-4.施策を立案する。
2-5.リスク分析を行う。
2-6.投資対効果を見積る。
2-7.ロードマップを策定する。

2-3.問題点を把握する。

1)ギャップ分析で問題を発見する

現状の姿(as-is)とあるべき姿(to-be)を比較し、差(ギャップ)を抽出する。この差(ギャップ)が「問題」である。この問題発見技法をギャップ分析(別名、asis-tobe分析)という。

〈例〉
  • あるべき姿(To-Be):需要量の変化に応じて物流網を再整備する
  • 現状の姿 (As-Is):物流網の整備は協力会社任せであり、その実態はよくわからない
  • 問題(ギャップ):需要量の変化に対応した物流網整備ができていない/硬直的で非効率な物流網になっている恐れがある/自社に能動的に物流網を整備する機能が備わっていない/実態としてどのような物流網となっているのか把握できていない。
【主なインプット】
  • 現:業務機能一覧
  • 新:業務機能一覧
【アウトプット】
  • ギャップ分析表

2)キーとなる問題を特定する

通常、問題は複数存在し複雑な因果関係を持っている。因果関係が循環していることもある。このような因果関係を問題点ネットワーク図を用いて整理する。因果関係を整理する過程で新たな問題が見つかる場合もある。

すべての因果関係に対し、

  • この他に原因は考えられないか?(結果から原因へのアプローチ)
  • この原因がなくなれば問題は解決するか?(原因から結果へのアプローチ)

という問いをぶつけ、因果関係の確からしさを確認/強化する。

因果関係を整理したら「キーとなる問題」を特定する。「キーとなる問題」とは「解決できたら一気に解決へと向かうような問題」である。

因果関係は問題点ネットワーク図を用いて整理する。キーとなる問題を解決できたら他の問題も解消するのか?についても問題点ネットワーク図を用いて机上検証する。

【アウトプット】
  • 問題点ネットワーク図

2-4.施策を立案する。

1)課題の設定と施策出し

「キーとなる問題」に対し「課題」を設定し、「施策」を立てる。 課題、施策は以下の4つのレベルで整理できる。

  • 経営レベル(経営課題)
  • 業務レベル(業務課題)
  • 業務の仕組みレベル(業務施策)
  • システム化レベル(IT施策)

”施策出し”は、洞察力と仮説力をフルに働かせて行う。 施策出しの段階では出した施策がイケてるかどうか考える必要はない。 前提条件や思い込みを取り払って自由に考える。

【アウトプット】
  • 課題施策体系

2)施策の評価

一通り施策を出し終えたら、施策の評価を行う。施策の評価は次の5つの観点で行う。

  • 効果
  • 実現性
  • 時間
  • 実行容易性
  • 戦略との整合性

評価の結果を踏まえて、有望な施策を選別する。

【アウトプット】
  • 施策一覧

3)施策の共有

選別した施策により何がどう良くなるかをBefore-After図として描き、変革のイメージを共有する。

【アウトプット】
  • Before-After図

参考:問題と課題、施策

問題=現状とあるべき姿のギャップ
課題=ギャップを埋めるためのお題
施策=課題をクリアするための手段

〈例〉
問題=目標の90点に届かず80点だった
課題=10点以上の得点アップ
施策=苦手分野の集中学習

参考文献

誰も教えてくれなかった システム企画・提案実践マニュアル

BABOKの基本と業務 (仕組みが見えるゼロからわかる)

要求工学実践ガイド: REBOKシリーズ2

システム分析-その3