連携して推進力を高める

どのような専門家に協力を依頼すべきか?

情報戦略策定や業務改善、プロジェクト推進に関する能力・知見を会社の内部に持つことは、なかなか難しいのではないかと思います。特に中小企業においては平時からこのような能力を保持しておく必要性が乏しいからです。必要が生じたときに必要な能力を必要なタイミングで、専門家(コンサルタント、士業、ITベンダーなど)に協力を求めるのが合理的です。

残念ながら絶対に間違いのない専門家の選び方は存在しません。しかし、依頼する上で必ず抑えるべき事はあります。ひとつは「何を依頼するのか明確にする」、もうひとつは「何を重要視するのか明らかにする」です。

何を依頼するのか明らかにする

意外な事に依頼事項がハッキリしていないケースはよくあります。「かくかくしかじかでこんなふうに困っている」というように、窮状を訴えることはできても、そこからどうしたいのか?、だから何を依頼したいのか?、を明確に話せる人はそれほど多くいません。

〈依頼事項の例〉

  • とにかく話を聴いて欲しい
  • 何が問題なのか(あるいは問題ではないのか)助言が欲しい
  • 何からやるべきか一緒に考えて欲しい
  • やりたいことはあるが本当にそれでいいのか悩んでいる。意見が欲しい
  • やりたいことの実現に向けた具体策を一緒に考えて欲しい
  • 具体策の推進を支援して欲しい

何を重要視するのか明らかにする

依頼する内容によって重要視すべきポイントも違ってきます。

〈システム開発を依頼する場合〉

依頼する側はITベンダーに対して要求事項を伝えるとともに提案依頼を行い(RFP:Request For Proposal)、ITベンダーは要求に対する回答(提案)を行うことになります。ベンダーを選定する場合、次の点に注意しながらベンダー各社からの提案内容を吟味することになります。

  1. 要求事項に十分に応えているか?
  2. プロジェクト運営能力は十分か?
  3. 保守サポートは十分か?
  4. 組織の安定性はどうか?
  5. コストは見合うか?

〈構想や企画の支援を依頼する場合〉

依頼する側もゴールのイメージや要求事項がまだぼんやりしている状態です。このような状態では次の点に注意しながら依頼先を検討する事になろうかと思います。

  1. 相性はどうか?
  2. 話す内容はわかりやすいか?
  3. 具体的な計画を持っているか?
  4. 特定の製品・サービスをすすめる立場にないか?
  5. コストは見合うか?

少しだけ試してみる

実際のところ、システム開発であろうが企画構想であろうが、使ってみないとわからない、やってみないとわからないのが実情だと思います。そこで、過去の実績やホームページの情報、これまでのやりとりなどから判断するしかありません。できることなら、例え有償になっても、いわゆるお試し期間をもうけるとよいと思います。それがお互いのためにもなります。