1枚システム企画書

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1枚システム企画書とは「こんな会社にしたい!」「こんな事業にしたい!」というイメージを可視化した資料です。1枚システム企画書の内容について説明します。

○1枚システム企画書以前の企画書

従来型の企画書はA4縦で数ページにわたり、文章が記載されいている形式であることが多いかと思います。しかしこの形式だと内容を理解するのに一苦労です。また、本当に必要なことが書かれているのかどうかも一目ではわかりません。こうなると企画の内容を関係者へ共有するのも難しいでしょう。

○1枚システム企画書のサンプル

システム企画書に最低限必要な情報を、A3横1枚に圧縮しています。結果的に重要度の高い情報だけが記載されることになります。情報をブロック化、図式化することで、見通しも良くなっていることがわかると思います。

1枚システム企画書イメージ

紙面の左側が《戦略サイド》、右側が《実行サイド》です。よく言われるように、「戦略」と「実行」は車両における前輪と後輪のような関係です。戦略がスゴくても実行できなければ意味がありませんし、実行力がスゴくても戦略を誤っていては望む成果を得ることはできません。

《戦略サイド

・狙い

目的、ビジョンと言い換えても構いません。「成し遂げたい事」「なりたい状態」を、可能な限り具体的かつ簡潔に記載します。

・目標(数値目標、KPI/KGI)

「成し遂げたい事」「なりたい状態」を数値目標として表します。例えば「狙い」が「質の高い輸送サービスを提供する企業になる」だとしたら、数値目標として「誤納率0%・納期遵守率100%」などが考えられます。

・コンセプト

「狙い」も定まり、「目標」も明らかにしました。この「狙い」と「目標」を実現のものとするために、これから大小様々な取り組みを行うことになるわけですが、その取り組みに通底する考え方を記載します。この考え方こそがコンセプト(中核概念)です。
(ちなみに私が秀逸だなと思ったコンセプトは「安全第一、効率第二」です。)

・モデル

先ほどのコンセプトに則って、今回の取り組みの中核をモデル化します。例えば、取組みの中核が、ビジネス構造改革にあるのであれば「新ビジネス構造図」を、業務プロセスの変革が中核なのであれば「新プロセスマップ」を、システム刷新なのであれば「新システム関連図」を図示します。

・環境分析(市場、競合、自社)

新たに考えたコンセプトやモデルの妥当性を下支えする(根拠を示す)ビジネス環境(市場、競合、自社、いわゆる3C)を記載します。新しいコンセプトやモデルは市場に受け入れられるのか、競争力はあるのか、自分たちに実現できる力(特にノウハウ)はあるのか、などの疑問に対する回答になります。

《実行サイド》

・主要課題と施策(制度、組織、システム)

理想の姿に到達するためには、やるべきことが大量にあります。そのやるべき事が「課題」と「施策」です。施策は、制度・組織・システムの観点から考えます。
通常「課題」と「施策」の設定のためには問題点分析や実態調査を行うなど多大な時間を要しますが、1枚システム企画書作成の段階では仮説に基づきスピード重視で進めます。

・ロードマップ

思い描いた理想の姿は何年後の姿でしょうか。何をどういう順番で、どれくらいのスピード感で実現していくのか。これらを実現することにより、どれくらいの時期にどういう状態を目指すのか。これらを明らかにします。

・その他(実施体制、リスク分析など)

施策が明らかになってもそれに取り組む人がいなければ、やはりまだ「絵に描いた餅」です。誰が責任をもって進めるのか?、どのような体制で進めるのか?外部の力を借りるのか?などについて検討します。また、実施することによるリスク(あるいは実施しないことによるリスク)についても明らかにします。

参考文献

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