情報化戦略策定プロセス

変革の構想を練る

(事業構想、業務改革構想、IT化構想)

情報化戦略を策定し実行するためには次の7つのプロセスを実施します。

  1. 現状を可視化する
  2. なりたい姿を描く
  3. 問題点を洗い出し整理する
  4. 課題と施策を体系化する
  5. 施策を評価する
  6. ロードマップを策定する
  7. 次のアクションプランをたてる

1 現状を可視化する

現状がどうなっているのか?は以外とよくわかっていないものです。「組織図」
「業績推移(セグメント別売上、利益、販売数量、シェアなど)」「事業俯瞰図(川上・川下・競合・協業)」「現行のビジネスプロセス」などを整理して、現状を可視化します。

2 なりたい姿を描く

現状に不満があるということは、裏を返せば理想の姿があるということです。但し、往々にして理想の姿はモヤモヤとしたイメージに過ぎず具体化されていません。ここでは理想の姿をカタチにすることにチャレンジします。

以下の資料を準備し理想の姿を具体化します。

  • グランドデザイン(将来像、ビジョン)
  • ビフォーアフター図
  • 事業俯瞰図(現行と変更がない場合は省略)
  • 将来のビジネスプロセス
  • 将来の組織図
  • 新システム関連図
  • 目標とする業績数値
  • 他社事例、業界動向、技術動向の調査

3 ギャップを洗い出する

現状となりたい姿のギャップを洗い出し整理します。このギャップこそがこれから取り組むべき問題となります。問題は、問題同士が相互に複雑に絡み合っている場合もあります。「因果関係図」などのテクニックを駆使しながら問題点を整理します。整理した問題点の中から、特に重要と考える問題を選定します。

4 課題施策を体系化する

選定した問題を解消するための課題と施策を「課題施策体系図」などを用いて体系的に整理します。施策を洗い出したら「これらの課題がすべてクリアされたらなりたい姿になれるのか?」をチェックします。

  • 問題と課題、施策について

問題:負の事象(例:テストの点数が落第点だった)
課題:クリアすべきこと(例:テストで及第点をとる)
施策:クリアするために実施すること(例:毎日2時間机に向かう)

5 施策を評価する

効果のありそうな施策だったとしても、そのために必要なコストを負担できるのか?(施策にかかるコストの概算)、負担したコストに見合う効果が期待できるのか?(投資対効果の算定)、実施することまたはしないことのリスクは何か?(リスク分析)について、検討する必要があります。

6 ロードマップを策定する

一気にすべての課題に手を付けるのか、段階を踏んで少しずつ課題に取り組んでいくのか、ロードマップを描いて明らかにします。

7 直近のアクションプランを立てる

情報戦略構想を練り上げたら、次は、構想の具現化に向けたアクション(要件定義、システム開発)が必要になります。内容によっては早めにITベンダーの選定にとりかからなければならないケースもあります。誰がいつまでに何を行うのか、また、それにかかる費用はどれくらいか?を算定します。

参考文献

事業戦略策定ガイドブックー理論と事例で学ぶ戦略策定の技術ー

競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択

誰も教えてくれなかった システム企画・提案実践マニュアル

BABOKの基本と業務 (仕組みが見えるゼロからわかる)

要求工学実践ガイド: REBOKシリーズ2

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