システム企画者に必要な戦略を診る目

システム企画に携わる者に必要なことはたくさんあると思うが、なかでも特に重要なことは、「経営戦略に対する理解」だと思う。実際には、これがウチの経営戦略です!!というようなものはあまりないと思うが、その企業が持つ方向性や考え方、空気のようなものはあると思う。

よく言われるように、経営戦略は、経営者の意思(その意思にはビジョンとかミッションとかが含まれている)を起点にしている。立派な資料になっていなくても、経営者の意思を起点とした戦略のようなものが存在するのである。無論、戦略の良し悪しは別としてであるが。

これが、後正武氏の言う「インプリシットストラテジー(表に見えない戦略)」というやつだ。システム企画者はまずこれを捉えなければならない。

どうやって捉えるか?

特に珍しいことをするわけではない。人の話を聞き、現場を見て、ビジネスプロセスと業務の流れを理解するように努める。今の姿は、これまでの経営戦略が作り出したものだ。経営戦略が作り出した姿から経営戦略の影を見てとるのである。

ただしこれは「これまでの経営戦略」の話。これから何か新しいことをやろう、今を変えようというときは過去を否定することから始めなければならない。(徹底した過去の否定がなければ、なぁなぁの骨抜きの改革案、新戦略となるだけ)

そのためにも、「これまでの経営戦略」と、その結果をできるだけ客観的に把握しておく必要があると思っている。

そしてこれは、システム企画者にも必要な態度だと思っているのである。

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突然ですが映画の話。先日「ワンハリ」を観てきました。「ワンス・タイム・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。クエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット主演。

これが大変に素晴らしかった。ベースとなるシャロン・テート事件を知らないと、この映画の良さは伝わらないかもしれない。鑑賞される際には事件の概要くらいは調べておくことをオススメする。

タランティーノ監督の映画へのこだわり、愛はよく知られるところだが、本作ほど愛に溢れた作品もそうないのではないか。監督ならではのド級のバイオレンスシーンがあり、そのためにタランティーノ監督作品の鑑賞を避けている層もいると思う。しかし、そこを乗り越えてでもこの作品だけは観て欲しいと思う。素晴らしい映画でした。

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そのタランティーノの脚本を、トニー・スコットが監督した作品が、このトゥルーロマンス。「ワンハリ」の余韻に影響されてかなんなのか、ついついDVD買ってしまいました。好きだったんです。この映画も。