なぜ「効率化」は進まないのか

とある企業さんからシステム化の相談を受けたときの話です。数時間かけてお話をうかがいました。要約すると「作業効率を改善したい」という事でした。

  • とにかく人が足りない。
  • かといってそう簡単に人は増やせない。
  • 現場に目を向けると、非効率な部分が非常に多いように思える。
  • 総じてアナログでとにかく無駄が多い。
  • システム化して作業効率を上げたい。

日本中のほとんどの会社にもあてはまるであろうお話しです。

そしてこちらもいつもの事ですが、そもそも、何故改善したいのか、どれくらい改善したいのか(する必要があるのか)、いつまでに改善したいのか…についてはほとんど何もはっきりしていませんでした。

「目的と目標」を言語化できていないのです。

目的とは、例えば「余裕のある職場づくり」であり、この場合の目標は「作業効率30%改善」といったようなものです。
あるいは、目的は「組織のスリム化」、目標は「人件費30%削減」という内容かもしれません。

「目的と目標」を言葉にできていないのに、一足飛びにシステム化(手段)について検討してもあまり意味がありません。

目的もあいまい、目標もあいまいなのですから、どんなに素晴らしいアイデアがあったとしても、そのアイデアが「目的と目標」にどれくらい適うのか判断しようがありません。

それになにより、「目的と目標」があいまいなままだと、人や組織は動きません。「これ、なんのためにやるの?」「いったいどこまで(いつまで)やるの?」と思いながらでは長続きしません。

事象(この場合「作業効率が悪い」)を見つけたら、少し落ち着いて、何故その事象を解消したいのか?解消してどうなりたいのか?というところから、考えてみてもいいんではないかと思います。

とはいえ、人間、常に目的と目標をもって邁進しているわけでもないと思います。そんな生き方もあると思いますが、疲れちゃいます。

私の愛する本の一つ、「波止場日記」

ただ、関心と興味の赴くまま生きているようで、高い志しがあるようで、そうでもないようで…

よくわからない本なのですが、忘れた頃に読みたくなる不思議な本です。是非とも、エリック・ホッファーの世界に触れてみてください。

「エリック・ホッファー自伝」の方が入りやすいかもです。