「どうしましょう」という思考停止ワード

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ここ数日、やたらと「どうしましょう」攻撃をくらっています。

何か問題があった場合に、何が起きているかを伝えてくれるのはいいのですが、「かくかくしかじかなんですが、どうしましょう」とだけいわれることがあります。これだと、無責任とまでは言わないまでも「あぁ、やる気はないんだな・・・」と思わざるを得ません。

最近私が出くわした「どうしましょう」は、次のようなものです。

 

*****

 

とあるシステム開発プロジェクトでのお話です。

システムリプレース案件であり、現行システムから新システムへのデータ移行もあります。設計段階でデータ移行についても検討はしているのですが、ここでミスがありました。

旧システムのとあるテーブルのとあるデータ項目は小数点第一位まで値を保持しているのですが、移行先となる新システムのデータ項目では整数値しか保持できないようになっていました。このままではデータ移行ができません。

こうなってしまった事情はいろいろあるにせよ、有り体に言ってしまえばテーブル設計時の単純ミスが原因です。将来のために「なぜミスしてしまったか」「どうすれば防止できたか」を考えるのはとりあえず横に置いておいて、今どうするか?を決めなければなりません。

このような状態でポンっとメールが届くわけです。「かくかくしかじかで、このままではデータ移行ができません。どうしましょうか・・・」と。

いやいやいや。「どうしましょうか・・・」じゃないんですよ。

やれることは限られています。

  1. 小数点以下第1位まで保持できるようデータ項目を変更する
  2. テーブル上は整数値で保持しておき、アプリ側で1ケタ目を小数点以下第1位とみなす
  3. 小数点以下第一位は切り捨ててデータ移行する

他にもあるかもしれませんが、だいたいこんなところだと思います。

普通に考えればAです。よほどの事がない限りBのようなトリッキーな事はとても推奨できません。むしろCのほうが可能性があるかもしれませんが、今回はそれもなさそうです。となると真っ当にAで考えるしかないわけです。

であるにもかかわらず「どうしましょうか・・・」というのはいかにも投げやりだなぁ、と。そうではなく上記のA~Cのような選択肢を示しておいて、理由とともに推奨する方法を提示すべきなのです。その上で更に問題があるのであれば(例えば、納期に間に合わない、コストが予算内に収まらない・・・など)、その問題に対しても対処案を出すべきです。

例えば、納期に間に合わないのであれば、

  • 納期に間に合わせるために支援要員を追加する
  • 相対的に優先度の低い機能のリリース時期を延伸する
  • 納期について関係者と調整する

などが考えられます。問題の解決策は新たな問題を生み出すものですが、先の先くらいまで考えて仕事するべきだと思っています。

 

*****

 

仕事の基本スタンスとして、問題が起きたときは、

  • 解決策として何が考えられるか?
  • どの策がよいと思うか?
  • それは何故か?

という事を考えた上で、「・・・とこのように考えます。いかがでしょうか」とするべきなのです。「どうしましょうか」というような態度はプロフェッショナルのそれではありません。

もちろん、問題が起きたとき、問題が起きたことを速やかに通知する場合はその限りではありません。しかしその場合でも「どうしましょう」ではなく、「・・・という状況です。これから対策を検討します。」とか「・・・という状況です。対策について検討したいので会話させてください。」とか、自分の意思を込める必要があると思っています。

 

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