なぜITベンダー選定は難しいのか

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情報システムとITベンダーの選び方

情報システムおよびITベンダーの選定は簡単ではありません。情報システムへの期待と予想される費用が大きいほど、選定は困難なものとなります。

「システム ベンダー 選定」というキーワードでGoogleに検索をかけると、これらの事について丁寧に説明しているページにいくつかヒットします。

当のITベンダー自身が書いているページもありますが、ざっと読んだところ、どのページも至極まっとうな内容です。

書店に行けば、情報システムやITベンダーの選定について説明している書籍も結構見かけます。

ちなみに15~20年ほど前にはこのような情報は、あまりなかったように思います。ネットもまだまだこれからという時代でしたからねぇ。いや、本当に便利になりました。

なぜ選定に苦労するのか

このように、今では情報システムやベンダーの選定のような割と地味なテーマであっても、その内容について容易に知ることができます。

にもかかわらず、情報システムやベンダーの選定に頭を悩ませている企業さんは相変わらず多いと感じています。

なぜでしょうか。

ちょっと考えてみたのですが、

  1. 情報システムに対する相場観がない
  2. 企業とITベンダー間のコミュニケーションギャップが大きすぎる
  3. うまいリスクの取り方を知らない

の3つが主な原因であるように思います。

1.情報システムに対する相場観がない

別の言い方をすれば「ITリテラシーが低い」ということになるんでしょうか。

ここで言う「相場観」とは、「これくらいの機能であれば、これくらいのコスト・納期でできるだろうという見立て」の事です。

情報システムにできること・できないこと、得意なこと・苦手なこと、それにかかるコスト(金銭的なコスト、時間的なコスト、労力的なコスト)を見立てることができるかどうか、という事です。

自分なりの基準軸がなければ、他人に頼らざるを得ませんから、選定は困難なものとなります。

2.コミュニケーションギャップが大きい

企業は、ITベンダーに要件を伝えなければならいのですが、100%正しく伝わるとは限りません。

また、ITベンダーに伝えた要件が、ビジネス的に正しいとも限りません。ITベンダーはこれまでの経験や独自のノウハウから、よりよい(と彼らが考える)提案を行うこともあります。

できることなら、コミュニケーションを重ねて、要件と機能について「すり合わせ」していきたいところですが、選定フェーズではじっくりと「すり合わせ」することが難しいものです。

「すり合わせ」にかかる費用を負担してもらうことはなかなか困難だからです。(ITベンダーによっては販売活動と割り切ってやってくれたりもしますが・・・)

そういうわけで、十分な「すり合わせ」ができないまま、つまり、コミュニケーションギャップが大きい状態のまま、ITベンダーは提案しなければなりませんし、企業側もそれを評価しなければなりません。

これは、付き合いの長い取引先との間であれば、若干緩和されたりもしますが、そうでなければ「なんとなくわかったような、わからないような・・・」という気持ちになり、選定できないまま時間が過ぎることになりかねません。

3.うまいリスクの取り方を知らない

いつまでも検討してばかりで次(選定)に踏み切れない企業の特徴としてもう一つあげられる点は、「リスクを取ろうとしない」事です。

“絶対に”失敗は許されない、という気持ちは大事なことですが、”絶対”なんかあるわけないのですから、必要以上に完璧を追い求めるのは無駄というものです。

どこかで割り切る(つまり、リスクをとる)ということをしないと、いつまでたっても前に進みません。

目をつぶって「清水の舞台から飛び降りろ」と言っているわけではありません。どうせリスクを取らないといけないのであれば、うまいリスクの取り方をしましょう、ということです。

基本は「小さく始めること」です。

よほど自信があれば別ですが、どうしてもわからないことがあるのであれば、範囲を限定して始めてみることです。最悪の場合でも、無駄になるのはその範囲で使ったリソース(お金や時間)に限定されます。

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カテゴリーIT