職業人に必要なプロ意識とは何か

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プロ意識とは何か

プロのスポーツ選手について語る時、「プロ意識」という言葉が用いられますが、これはもちろん、全ての職業人にも関係する言葉です。

ここで「プロ意識」が意味するところは様々です。例えば、「よい仕事をする事」「細部までにこだわった仕事をする事」「顧客に感謝される仕事をする事」「高い倫理観を持つ事」・・・などなど様々です。

しかし、職業人が中心に据えるべきプロ意識とは「顧客にリターンをもたらすこと」だと思います。

10万円の買い物をするために必要な売上

とある顧客が価格10万円のモノやサービスを購入したとします。この場合、その顧客は、そのモノやサービスについて「10万円以上の価値がある」と判断したということになります。

「10万円以上の価値」とは、(わかりやすく言えば)「10万円以上のコストダウン効果」や「10万円以上の利益が見込める売上アップ効果」をもたらすことです。

仮に営業利益率が5.0%だとしたら、200万円以上の売上アップ効果が必要だということになります。(200万円×5.0%=10万円)

ところで業種にもよりますが、営業利益率5.0%はかなりよい数値です。

中小企業庁が毎年発表している中小企業実態基本調査平成27年度によると、営業利益率は概ね2.0~3.0%程度です。

営業利益率2.5%の企業が営業利益10万円を生み出すには、400万円以上の売上が必要となります。

職業人が持つべきプロ意識

通常、モノ・サービスの購入には、10万円という金銭的コストに加え、時間的なコストや機会損失コスト(例えばその10万円で国債でも購入したほうが儲かっていたかもしれない)、や失敗するリスクがかかってしまいます。

「10万円以上の価値」とは、「これら全てのコスト・リスクを上回る価値」です。顧客はこの価値を期待してモノやサービスを購入します。

提供する側は、プロとしてこれらの期待に応えるよう努めるべきです。

プロ意識が職業人にもたらすもの

しかし、職業人の中には顧客のビジネスや顧客がモノ・サービスに抱く期待についてほとんど考えない(考えられない)人もいます。

多かれ少なかれ企業は役割分担して動きますが、その役割分担上、顧客との接点が少ない・無い人はそのようになりがちです。

その点を考慮すると、顧客のビジネスに対して無関心になってしまうことは仕方がないようにも思います。しかし、だからといってその状況に甘んじてしまうと、次第に、自分だけの狭い世界に入り込んでしまいます。

「自分だけの世界」に入り込んでしまうと成長が望めません。小さく、狭く、浅く、そして脆い職業人となってしまいます。終身雇用が危ぶまれている現代、これはあまりにもリスキーです。

手段はなんであれ、顧客のビジネスに関心を寄せることは、職業人としての世界を広げてくれます。視野も広がります。自ずと職業人としての選択肢も増えていくことになります。

私の知人にも「自分だけの世界に入り込んでしまった人」と、「自分の世界を広げている人」がいます。同じような仕事をしていましたが、次第に仕事の内容が変わってきたように思います。

プロ意識を持つことは顧客のためにもなりますが、なによりも自分自身のためでもあると思います。

自身の仕事が顧客にどういう影響を及ぼしているのか、是非想像してみてください。

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