アジャイル開発と伝統的SIer

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アジャイルを嫌っているのは誰

先日、IT Proに、「アジャイル嫌い」はもうやめようという記事が掲載されていました。

ざっくり言うと、

  • ユーザー企業は「守りのIT」から「攻めのIT」へシフトしようとしている。
  • 「攻めのIT」にはウォーターフォール開発よりアジャイル開発が適している。
  • アジャイル開発はユーザーから要請であり、事実、その傾向がある。
  • ITベンダーはもうアジャイル開発を避けられない。

という内容ですが、エンジニアの多くは新しい開発手法やツールには興味を持っています。やりもせずに「嫌い」だというエンジニアなどほとんどいないのではないでしょうか。

アジャイル開発を行うとはどういうことか

エンタープライズ系といわれるITベンダーにおいてはアジャイル開発はまだまだ十分に浸透していません。

思うに、エンタープライズ系のエンジニアはジャイル開発を「嫌っている」のではなく「あきらめている」だけなのではないでしょうか。

アジャイル開発を行うにはエンジニアチームだけの取り組みではどうにもなりません。マネージャーや営業チームを巻き込んで、アジャイル開発のための環境を整えなければなりません。

ウォーターフォール型でのシステム開発ビジネスとアジャイル型でのシステム開発ビジネスとでは、収益モデルも必要なスキルセットも異なります。

つまりビジネスのやり方そのものを変えなければなりません。

この辺りはソニックガーデンの倉貫さんの著書を読んでいただくとイメージしやすいかと思います。

ビジネスそのものを変えるのは、新しい開発手法やツールを導入するよりも遥かに大変です。

アジャイル開発のためのビジネス環境を整える

アジャイル開発の中核はエンジニアであるということに間違いはありませんが、アジャイル開発にあったビジネスを創出し、そのための環境を整えるのはエンジニアだけの仕事ではありません。

例えば、現役バリバリのエンジニアがビジネスもマネジメントもやる(やらざるを得ない)新興企業やベンチャー企業では、アジャイル開発はやりやすいかもしれません。

ところが伝統的SIerでは、エンジニアはエンジニアの仕事しかやりません。

エンジニアが怠慢しているとか能力が不足しているとかいう話ではなく、ビジネスやマネジメントの領域はエンジニア以外の人がその舵を握り締めて放さないからです。

更にこれらの人は、アジャイル開発についての理解が不足していることが多く、「アジャイル?あぁ、なんかそういう開発手法があるんだってね。エンジニアさんはいろいろ新しいこと覚えなくちゃいけないから大変だよね」という具合です。

こんな具合ですから、アジャイル開発という方法論を取り込むことではじめて可能になるジネスやサービスについて考えることもありません。

これでは、アジャイル開発(アジャイルビジネス)のための環境が整備されることはありません。それで次第にあきらめてしまいます。

時には、ビジネスやマネジメントの舵を握り締めている人たちから舵を奪ったっていいかもしれません。それくらいやらないと変わらないのではないでしょうか。

とはいえ、経営トップの理解と後押しは必要です。経営トップもアジャイル開発・アジャイルビジネスについての理解を深める必要があります。

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カテゴリーIT