「アンテナを高くはれ」はもう古い?

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15年前のアドバイス「アンテナを高くはれ」

「アンテナを高くはれ」などと先輩社員から言われたことはありませんか?私も社会人1年生の頃に言われました。「世の中の動きに敏感になれ」「情報戦で遅れをとるな」というようなことを言っているのだと思います。今流行りの「意識高い」とはちょっと違いますね。

ところで「アンテナを高くはれ」と言われても、「ちゃんと勉強しろ」と言われるのと同じで、それ自体は動機付けにはなりえませんから行動を促すことはできません。

  • なぜ、アンテナを高くはらなければならないのか?
  • アンテナを高くはることで何がよくなるのか?
  • そもそもアンテナを高くはるとはどういうことか?

ということについて、自分なりの答えを持たなければなりません。私の場合は、先輩の言葉から答えを得たというより、「アンテナを高くはれ」と言われたことが考えるきっかけになったように記憶しています。

情報収集から情報発信へ

「まともに」仕事をしていると、自分がいかにモノゴトを知らないかを痛感するようになります。そうやってはじめて勉強してみたり、ニュースサイトをチェックするようになったりします。つまり情報収集を行うようになります。

情報収集に長けてくると、短時間で多くの情報に触れることができるようになります。結果、自分にとってはさほど重要ではなくとも、となりのAさんやBさんにとって重要そうな情報を入手することがあります。

そうするとちょっと教えてあげたくなるわけですね。「Aさん、Bさん、こんな情報がありましたよ」って。この辺りから、情報収集のステージから情報発信のステージへ移ることになります。ニュースやコンテンツのキュレーターと同じ動きです。

情報発信の狙い

なんのメリットがあって情報発信しているのか。

単に「私はこんなこと知っているんだぜ!」のような自己顕示欲を満たすためということもあるのでしょう(SNSなら承認欲求が加わる)が、皆さん、割りと実利的に考えている人が多いのではないかと思います。

例えば、ニュースやコンテンツを放ってみてその反応を観察する。これはちょっとしたマーケティングの役割を担っています。

あるいは、情報や意見の収集。自分の考えとともに放り込むことで、各種様々な情報や意見を得ることができます。もちろん対立する情報・意見もありますが、むしろそのような情報・意見こそ貴重です。

あるいは、ブランディング。例えばIT系のニュース・コンテンツのなかでも、運用サービスに関するネタを中心的に発信していれば、知らない人でも「ああ、その道の人なんだな」とは思いますよね。

情報を使う

情報収集・情報発信という行いを、ビジネスに利用したいのなら具体的な行動を起こさなければなりません。情報を集めて発信するだけでは一部のケースを除いてビジネスの役にたちません。

例えば

例えば、補助金事業の公募があったとしましょう。一見、自社には関係ない内容に見えても、自社の顧客に関係する内容であれば、その公募のニュースを顧客に教えてあげます。そして申請作業を手伝ってあげます。

もちろん”自社も一枚かむ”計画を立案し応募するのです。これが採択すれば補助金を利用して顧客企業と自社との共同プロジェクトトが始まります。両者の関係性は深まりますし、顧客企業にはメリットこそあれデメリットらしきデメリットはありません。

といった情報の使い方も考えられます。

情報の質と量、そしてフットワーク

私が先輩から「アンテナを高くはれ」と言われたのはもう15年以上も前の話です。そのころの情報収集の王道といえば、まだまだ新聞・雑誌・テレビでした。

しかし今はネットメディア、SNSがあります。現代の情報量も流通速度も15年前とは比べ物になりません。アンテナなんか高くなくっても勝手に情報が入り込んできます。

しかし、今も昔も、質の高い有用な情報は、人づてで入ってくることが圧倒的に多いです。

先ほどの補助金の例にしても、顧客がそのような(補助金事業に沿うような)取り組みや活動をしているということを知らなければ、上記のような提案はできません。

情報の質・量、そしてそれらを活かすフットワークがなければいくらアンテナが高くても意味がありません。現代はアンテナの精度(質のよい情報を入手する感度)に加え、フットワークが要求される時代です。

参考文献

いくら情報を集めても、それをうまく使えなければ宝の持ち腐れです。集めた情報をどのように取り扱い、また、いかに活用するかについて述べられた古典です。1969年発行の本ですから、ペンとノート、カードなどを駆使していますが、本質は何も変わりません。オススメの一冊です。

 

 

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