3C分析とフレームワークあれこれ

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先日「SWOT分析に関する記事」を書きました。今回はその続編のようなものです。

3C分析にはコツがある

SWOT分析同様有名なフレームワークに3C分析というものがあります。

自社(Company)、市場(Customer)、競合(Competitor)の頭文字をとって3Cです。

この括りに沿って、漫然と、その特徴や規模を整理してはいけません。

ちゃんと考える順番があるのです。

まずは市場。次に競合。最後に自社です。

市場が決まらないことには、競合も決まりません。

競合がわからないことには自社の何を活かしてけばよいかわかりません。

競合分析とは、競合他社の数や規模や特徴を調べることではなく、競争の構造や競争を決定づける要因(ファクター)を探ることです。

市場と競合の分析を経て、ゲームとルールが明らかになったら、あとは自社のリソースでどうやってそのゲームに勝つのか?という事を考えます。

SWOT分析と何が違う?

SWOT分析と3C分析と何が違うんだ?と思われる方もいるでしょう。

私は切り口が違うだけで同じようなものだと考えています。

こんなイメージです。

  • 強み(S)/弱み(W)←→自社(Company)
  • 機会(O)/脅威(T)←→市場(Customer)、競合(Competitor)

これらの違いを重要視する人もいると思いますが、私はその定義や違いにはこだわる必要はないと思います。

尚、私は、SWOT分析よりも3C分析を好みます。

前回のエントリで書いたように、SWOT分析はあらかじめ、強み/弱みを(仮とはいえ)決めてかからざるを得ず(適時、見直すのですが)、違和感を覚えてしまうからです。

(ま、好みの問題です。SWOTが適していると思えばそれを使います。)

3C分析はもう古い?

3C分析は、日本が誇る世界的な経営コンサルタント大前研一さんが、かれこれ数十年も前に発案したフレームワークです。

これは有名な話ですが、その大前さんも「今の時代、3C分析なんて通用しない。世界は当時より複雑になった。」という旨の発言をされていたようです。

とはいえ、分析のファーストステップとしては十分に使えるフレームワークだと思います。

3C分析の発展型/フレームワークあれこれ

4C分析/5C分析

その、現在の複雑なビジネスを十分に表現しきれたものではないかもしれませんが、3C分析の発展型として「4C分析」とか「5C分析」というものもあります。

  • 4C分析:3Cに、流通(Channel)を加えたもの
  • 5C分析:3Cに、協力者(Collaborators)、背景(Context)を加えたもの

5要因分析

他にも「5要因分析(5フォースモデル)」というものもあります。

  1. 同業者間の競争
  2. 買い手(顧客)の交渉力
  3. 売り手(仕入先)の交渉力
  4. 代替品の脅威
  5. 新規参入の脅威

価値相関分析

また、コーペティション(co-opetition)経営を提唱するネイルバフとブランデンバーガーは「価値相関分析」というフレームワークを示しています。次の5つの要素からなります。

  • 企業
  • 顧客
  • 競争相手
  • 供給者
  • 補完的生産者

3C(企業、顧客、競争相手)に、供給者と補完的生産者を加えたものです。

「補完的生産者」とは、たとえばゲームのハード機器メーカーにおける、ソフトウェアメーカーのことを言います。

ビジネスモデルキャンバス

さらには「ビジネスモデルジェネレーション」の著者、オスターワルダーとピニュールは「ビジネスモデルキャンパス」で次の9つの要素を提示しています。

  • 顧客
  • チャネル
  • (顧客との)関係性
  • 提供価値
  • 収入
  • コスト
  • 主要活動
  • 主要資源
  • 提携先

どのフレームワークを使えば?

いろいろと薀蓄を述べさせていただきました。

結局、どのフレームワークを使えばいいんだ?と思われるかもしれません。

答えは「分析・検討の対象となるビジネスによる」です。

先ほど例として挙げた、ゲーム機のハードメーカーであれば「補完的協力者」という概念は外せません。

しかし、だからといって「価値要因分析」のフレームワークを使わなければならないということでもありません。

「ビジネスモデルキャンバス」における「提携先」にその概念を含めてしまってもいいと思います。

言い古されたことですが、結局、フレームワークは標準の雛形にすぎません。「どのフレームワークを使うか」よりも、「ビジネス上、重要な要素(KFS,Key Factor for success)をうまく切り出すこと」のほうが重要です。

フレームワークはそのためのツールでありヒントにすぎません。

補足

フレームワークのいいところは「他人への説明がしやすい」「納得を得やすい」という点です。「フレームワークをベースとしている」ということが、あたかも、検討の網羅性(カバレッジ)を担保しているように見えるからです。この点は、きっとアナタの主張を強化してくれることでしょう。

(参考)

最後に、関連書籍をご紹介します。

3C分析

5要因分析

価値相関分析

ビジネスモデルキャンバス

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